先日、あべのハルカス美術館にて開催されていた展覧会、「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜展」を観に行きました。
日本初上陸の絵画もあるということと、今後の世界情勢次第でこのような展覧会がもしかしたら減るかもしれない、という個人的な憶測のもと、思い立って足を運びました。
目玉作品
掲載されている写真はすべて、展覧会にて”撮影OK”と表示されていた作品です
様々な作品が展示されていましたが、展覧会で推されていた作品と、個人的に印象に残った作品に絞って感想を述べます。
ピックアップ
印象派といえばモネ、というのは私の素人なりのイメージです。
水面に反射した景色のボヤけ具合が素晴らしいです。
池も広く、また反射した木立や空の景色によってとても広く静謐な空間を想起させました。
どこか陰鬱と感じさせるような色味ですが、しかしこれも自然のままの風合いなのでしょうね。
『ウパ ウパ(炎の踊り)』 ポール・ゴーガン
炎を遮る木が逆光によって陰になる様子が、踊りの中心までの距離を感じさせ、それによってこの場にいる感覚を持たされます。
湿度を感じました。
『プロヴァンスの収穫期』 フィンセント・ファン・ゴッホ
私は絵画は素人なので、このように写実的なものから遠い作品はどう見たらよいのかわからないのですが…。
『ひまわり』のような筆致とはまた違った印象で、シンプルな塗り方で小麦や藁の束を描いているのは凄いと感じました。
『夜のポツダム広場』 レッサー・ユリィ
いつだかのニュースで、予想以上にポストカードが売れて意外な人気だといつだかのニュースになっていた作品はこれでしたでしょうか?
確かに綺麗な情景で、濡れた路面に反射するネオンが美しいですね。
『冬のベルリン』 レッサー・ユリィ
曇ってはいるものの誰も傘を差していないので雨は降ってないはず。
であるのにこの路面の反射は、雨上がりなのか、それとも固くツルツルした路面なのか。
なんにしても、少ない色数とこの路面への風景の反射で、見ているだけでも寒々とした空気が伝わってきました。
『花瓶にいけられた薔薇』 ピエール=オーギュスト・ルノワール
客間に飾られていたとのことで、絵画ひとつで部屋は華やかになるんだなと感じさせられた作品。
間近で見ると、2色の絵の具を筆に取ってそのままカンバスに載せるような筆致で描かれている花弁に、思わず驚嘆しました。
展覧会の感想
同じ「印象派」とくくられる画家でも、様々な作風があるんだなと思いました。
モチーフも多種多様で、人物もあるとは思いませんでした。
しかしやはり風景画や静物画が多く、そして宗教が絡むものも少ないので、とても取っ付きやすい作品が多かったですね。
私が訪れた時はお客さんも多く盛況しており、やはり「印象派」というのは日本人に馴染みやすいものなんだなと改めて感じました。
個人的に好きな絵
『岩のある風景』 ギュスターヴ・クールベ
今回の展覧会の中ではこぶりな、45×58センチの絵画で、人物は描かれていません。
生い茂る草木の景色に、数メートルと目される低い崖から岩が突出している様子の絵画でした。
何気ない自然の風景の切り取りによくわからない嘆息が漏れました。
他にも自然を描いた作品はあったのですが、なぜかこれが一番印象に残り気に入りました。
ポストカードがあれば購入しようと思ったのですが、他の作品に比べてキャッチ―さに乏しいためか、やはりこれは商品化されていませんでした。
ほかにもシャルル=フランソワ・ドービニーの『花咲くリンゴの木』も好きでしたが、小さく描かれていた人物がいなければ、さらに私好みだったかもしれません。
『花咲くリンゴの木』 シャルル=フランソワ・ドービニー
平地のリンゴ園で、画の真ん中に納まっているリンゴの木を始め、花を咲かせている様子を描いたものです。
こちらも大きな絵ではなく、比較的小さめのカンバスに描かれていました。
引いた画面の素朴な風景に、淡いピンクを含んだ白いリンゴの花が点々している様が映えていて、それがささやかながら素敵に思えました。
こちらは『岩のある風景』と違いポストカードになっていました。
しかし木の根本に休憩している農夫が描かれていたのが、その時私の求めている雰囲気にそぐわなかったので、購入は見送りました。
その人物がいなければ、さらに私好みだったかもしれません。
まとめ
モネ、セザンヌ、ゴーガン、ゴッホなど、有名どころの画家の作品が見られてとても満足な展覧会でした。
会期(2022年1月28日(金)~ 4月3日(日))が終了してからの更新のため、これで興味を持った方には申し訳ありません。
これまで様々な展覧会を観てきましたが、やはり印象派の作品群は深く考えずに観られるのでとっつきやすいですね。
今後もどんな展覧会があるか要チェックですね。
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