2024年に大阪の中之島美術館で開催されていた「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」に行ってきました。
3つの作品をテーマごとにくくり、”トリオ”として展示するこの展覧会。
佐伯祐三の有名な絵画が見られるということで惹かれて観に行ってきました。
館内は一部作品を除いて撮影可能だったので、それらの写真を載せます。
最後に簡単な感想も書いています。
筆者の知識
- 印象派は少し知ってる
- (名前と代表作1〜2つ、程度)
- 他の時代の画家は断片的な知識
- (名前くらいはそこそこ聞いたことある、くらい)
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TRIO展のここが良かった
なので、そのテーマの中に一人でも名前を知ってる画家がいれば、他の2作品も並べて観ることになり、結果的に知らない作家の作品にも触れることができました。
そしたらきっと今よりも見方が変わり、作品についても「知っている」が増えていく気がします。
そのような意味でもこのTRIO展に来てよかったと思わせてくれました。
特に今回は”トリオ”という形で気にさせるのが上手で、様々な作家を知ることができる良い展覧会だと思いました。
展示作品
今回の展覧会は撮影可能な作品が多くありました。
その中でも目に留まった作品、気になった作品などの写真を掲載します。
特に感じたことがある作品については短い感想も書いてあります。
掲載されている写真はすべて、展覧会にて”撮影OK”と表示されていた作品です
山田五郎先生によると、家に郵便配達に訪れた配達夫をモデルに描かれたそう。
誰でもモデルにできてしまうあたりがやはり著名な画家はすごいなというのが感想です。
モーリス・ユトリロ 『モンマルトルの通り』

ユトリロという名前は聞いたことがありますが、じゃあ代表作は何かといわれるとわかりません。
けれども今回展示されていたこの2作品はとても私好みでした。
印象派のような雰囲気で描かれているけど、そこまでほんわりした雰囲気がなく、それなりに書き込みがある。
そして色も割りあいはっきりと塗ってある。
こんなバランスの作品がどうやら私は好きなのかなと、今回思わされました。
佐伯祐三 『レストラン (オテル・デュ・マルシェ)』

古賀春江 『海』

サルバドール・ダリ 『幽霊と幻影』

この人の絵はめちゃくちゃ刺さったわけではありませんが、私が個人的に知っている絵描きさんの作風によく似ていると思い写真を撮りました。
ルネ・マグリット 『レディ・メイドの花束』

ブローネルとマグリットのこれら2作品も「現実と非現実のあわい」というテーマでトリオを形成していました。
ブローネルという画家は初めて知りましたが、なんとも不思議な人物ですね。
かといってそれほど不快感はありません。多少の奇怪さは感じますが。
マグリットは有名ですが、改めてこのような作品を描く人なんだなと認識。
今後マグリットを主にした美術展があれば見てみたいなと思わせてくれました。
ジョルジョ・デ・キリコ 『慰めのアンディゴネ』

アンリ・マティス 『椅子にもたれるオダリスク』

藤田嗣治 『少女』

マリー・ローランサン 『プリンセス達』

素人ながら、キュビスムはピカソよりブラックのほうが好きな私です。
ですけどこちらの絵画はピカソの中でも好きなほうかなと思いました。
ピカソもブラックも多くの作品を知ってるわけではないのですが、この作品は顔の中心部がわかりやすく、どこかまだ形がとりやすいからこそ気に入っているのかもしれません。
正直なところ、何をかたどっているのかもわかりません。
ですが色味とか、あと引きで見た時の全体的な形の印象が馬の首から上に見えるでしょうか。
なんにしてもタイトルで”馬”と明言されてるからこそ、そう見ようとして見えてきているような気もします。
キュビスムを立体化したらこう見えるのかなとも思いました。
抽象画でいいのでしょうか。抽象画はわかりませんが目に留まった作品。
右下にいるのは人で、左の階段に向かっている?
上部がごちゃっとしているのが、シンプルな思考に蓋か重しがかかっているようにも見えます。
大阪に暮らしている身としては、岡本太郎といえば1970年の大阪万博の時の『太陽の塔』という印象です。
けれども絵画も残しているとは露知らず。
なにを描いたのかも正直なところよくわかりませんが、なにかしらの動きを表してるのでしょうか?
調べてみると作品名の「コントルポアン」とはフランス語で「counterpoint」と書き、音楽用語で「対位法」でのことらしいです。
「対位法」が何かは解説してしまうと長くなりますし、私は音楽も素人なので、各々検索してみてください。
マーク・ロスコ 『ボトル・グリーンと深い赤』

感想とキュビスム絵画での発見
マグリットや佐伯祐三を目当てに訪れた展覧会ですが、その他にも興味深い作品がたくさんありました。
一つ挙げるなら、ジャン・メッツァンジェ『青い鳥』。
ジャン・メッツァンジェ 『青い鳥』

こちらはマリー・ローランサン、藤田嗣治と並んで「美の女神たち」というトリオを形成していました。
キュビスムの作品ですが、青色の鳥は目立っているのですぐ見つけられました。ただセクション名の「美の女神たち」を思うと人が描かれているはず、と探してみることに。
じっくりと探してみて3人の人間を見つけることができました。
真ん中に立っている女性?はすぐに見つかり、左側にいる扇を持った女性?も見つけることができました。
この2人だけかと思いきや、足元の寝そべっている男性?を見つけたときは思わず驚きの声が出ました。
なにを表現しているかなど詳しいことはわからないのですが、意識して探すことで人物を見つけられたのは面白かったです。
ピカソやブラックの作品も色々見方を工夫することで新たな発見があるかもしれないと思えました。
まとめ
特定の作家や年代に限らない、違った枠組みでの展覧会は、普段見ることのない作者の作品を観られるのが良いところですね。
西洋絵画だけでなく、日本画、彫刻、立体造形の作品に映像作品もありました。
普段とは違った感性に触れられるので、このような展覧会にこれからも足を運んでみようと思います。
TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション
2024年9月14日 - 2024年12月8日


